
ファッション業界で活躍する人の中で、「仕事の作り方」という意味で特に面白いと思っているのが、NIGOさんです。
デザイナーとしての仕事はもちろん、ブランドの立ち上げやディレクション、さまざまな企業やブランドとの協業など、その活動はとても幅広い。
そんなNIGOさんを見ていて、特にすごいと思うのが、「編集・キュレーションする力」です。
「ゼロから作る」だけがクリエイティブではない

クリエイティブというと、「何もないところから新しいものを生み出す」ことをイメージしがちです。
でも、実際にはそうとは限りません。
すでに世の中に存在しているものを見つけて、選び、組み合わせ、そこに自分なりの文脈を加える。
そして、それまでとは違った見え方で世の中に提示する。
これも立派なクリエイティブです。
NIGOさんの仕事には、こうした「編集」の考え方が強く感じられます。
編集とは「何を選ぶか」を決めること

編集という言葉を聞くと、雑誌やWEBメディアの記事を作る仕事を想像するかもしれません。
でも、編集の本質はもっとシンプルです。
「何を選び、どう組み合わせ、どう見せるか」
これを決めることです。
例えば、同じ服でも、合わせるアイテムやモデル、写真の撮り方、見せる場所によって印象は大きく変わります。
商品そのものを変えていなくても、組み合わせや文脈が変わることで、別の価値が生まれる。
これが編集の面白さです。
キュレーションは「選ぶ力」

キュレーションも、編集と近い考え方です。
世の中には、すでにたくさんの情報や商品、ブランド、カルチャーがあります。
その中から「これは面白い」「これとこれを組み合わせたら面白そう」と見つけ出す。
そして、自分の視点で整理して届ける。
つまり、キュレーションには「選ぶ力」が必要なんです。
これはファッションに限った話ではありません。
SNSで情報を発信することも、メディアを運営することも、セレクトショップを作ることも、本質的にはキュレーションの仕事と考えることができます。
個人で仕事を作るときにも強い武器になる

この考え方は、これから個人で仕事を作っていく人にも重要だと思っています。
「自分にはオリジナルの商品を作る力がない」
「ゼロから何かを生み出すのは苦手」
そう考えてしまう人でも、「見つける」「選ぶ」「組み合わせる」「伝える」ことならできるかもしれません。
ファッションの仕事も、必ずしも「服を作ること」だけではありません。
ブランドを紹介すること、スタイリングを提案すること、SNSで情報を編集すること、メディアを作ること。
そこにも、十分に仕事になる価値があります。
「作る」だけではなく「選ぶ」ことにも価値がある
NIGOさんの仕事を見ていると、クリエイティブにはさまざまな形があることに気づかされます。
自分で何かを生み出すことだけが才能ではない。
すでに存在するものの中から価値を見つけ、それを組み合わせ、自分なりの文脈で届ける。
これもまた、ひとつのクリエイティブです。
そして、情報やモノがあふれている今だからこそ、「何を選ぶか」という力は、これまで以上に重要になっているのかもしれません。
もっと深く考えてみる
今回の記事では、NIGOさんの仕事を「編集・キュレーション」という視点から考えてみました。
noteでは、NIGOさんがこれまでどのように仕事を広げてきたのか、そして「編集する力」を自分の仕事にどう落とし込めるのかについて、さらに掘り下げています。
「自分でゼロから作るのが得意じゃない」という人にも、ぜひ考えてみてほしいテーマです。
